タイプ別キャットフード【腎臓病】
猫の腎疾患はやっかいな病気で、かなり悪化してからでないと症状が出ません。
腎臓が7割機能しなくなったときに症状が現れます。
ほかの病気と同じように、早期であればあるほど治療の効果が見込めます。
といっても、治るわけではないので現状維持ですね。
腎臓病のフードの基本は、タンパク質とリンを抑えたものになります。
腎機能が衰えてくると、リンが排出されなくなり、血液の中にたまってしまいます。
そのため、摂取するリンを減らすという考えになります。
病状によって、リンを吸着するサプリを使う場合もあります。
※黒いのがリンを吸着し、白いレナジェルがリンと結合し体外へ排出します。
タンパクも腎臓に負担がかかるため低めに調整されています。
そのため、主原材料が肉や魚ではありません。
最近、主流となりつつあるグレインフリーの真逆なわけです。
健康な猫ちゃんに良いフードも腎疾患の場合はNGフードとなってしまうので、注意が必要です。
ロイヤルカナン腎臓サポートドライと腎臓サポートセレクション、腎臓サポート スペシャル ドライの違い
これらの違いは、主にリンの含有量です。
基本的には、腎臓の機能に応じて使い分けます。
キャットフードはリンが少ないと美味しくないため『腎臓サポート』を食べない猫もいます。
そんなときは、腎臓サポートセレクションや腎臓サポート スペシャルなどにする場合もあります。
腎臓病療法食
ロイヤルカナン 療法食 腎臓サポート ドライ
- タンパク質 23.5g/400kcal
- リン 0.29g/400kcal
- コーンフラワー
- 米
- 392Kcal/100g
※リン含有量 標準的なロイヤルカナンのフードより約75%減
ロイヤルカナン 療法食 腎臓サポートセレクション
- タンパク質 23.8g/400kcal
- リン 0.40g/400kcal
- 動物性油脂
- 米
- 411Kcal/100g
※リン含有量 標準的なロイヤルカナンのフードより約66%減
ロイヤルカナン 療法食 腎臓サポート スペシャル ドライ
- タンパク質 26.4g/400kcal
- リン 0.45g/400kcal
- 米
- 超高消化性豚タンパク
- 393kcal/100g
※リン含有量 標準的なロイヤルカナンのフードより約63%減
ヒルズ プリスクリプション・ダイエットk/d
- タンパク質 25.0%以上
- リン 0.60%以上
- 米
- コーングルテン
- 422kcal/100g
スペシフィック 低Na-リン-プロテイン FKD
- 粗蛋白質 23.5g/100g
- リン 0.42g/100g
- 小麦
- トウモロコシでんぷん
- 456kcal/100g
※慢性腎不全・うっ血性心不全・肝不全に
ユーカヌバ Kアシスト リン・たんぱく調整食
- タンパク質 27.0%以上
- リン 低く抑えたのみで具体的な数値の記載なし
- 粗びきトウモロコシ
- 動物性油脂
- 411kcal/100g
JPスタイル ダイエティクス キドニーキープ
- タンパク質 26〜30%
- リン 0.5〜0.6%
- 馬鈴薯でんぷん
- 小麦全粒粉
- 360kcal/100g
ドクターズケア キドニーケア チキンテイスト
- たんぱく質 23.5%以上
- リン 0.3%以上
- トウモロコシ
- 動物性油脂
- 426kcaL/100g
※フィッシュテイストもあり
ハッピーキャット スプリーム ダイエットニーレ 腎臓ケア
- 粗タンパク質 24.0%
- リン 0.45%
- トウモロコシ
- チキンミール
- 388.8kcal /100g
アニモンダ インテグラプロテクト ニーレン(腎臓ケア)
- タンパク質 22.0%
- リン 0.35%
- ライス
- コーン
- 407kcal/100g
フォルツァ10 リナールアクティブ(急性腎不全・慢性腎不全)
- 粗タンパク質 14%以上
- リン 0.28%
- 381kcal/100g
通常粒とAFSに分かれています。
主な原材料は、通常粒 ⇒ 米・ポテト/AFS ⇒ 加水分解された魚蛋白(タラ)・加水分解されたポテト
※加水分解 体内で分解するものを原料段階で分解処理してある
腎機能を調べるには、血液検査と尿検査が必要です。
血液検査では、尿素窒素(BUN)とクレアチニン(Cre)の数値を見ます。
タンパク質の老廃物。
健康であれば尿とともに排出されますが、腎機能が落ちると排出されず血液中にたまります。
筋肉を使ったときにできる老廃物。
腎機能が落ちると、排出されず血液中にたまります。
尿検査では、色やウロビリノーゲン、ビリルビンなどから腎機能がわかります。
うちの猫さんのかかりつけの動物病院では、ワクチン時のみ血液検査などの健康診断に割引きがあります。
これを利用して年に1回検査をしていました。
が!なんと最近になってワクチンの有効性が3年あることがわかったらしく、ワクチンは3年に1度になってしまいました。
でも今まで通り、年に一度だけ割引料金で血液検査をしてくれると連絡があったので、近々行く予定です。
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