初めて猫を飼うあなたへ〜猫の飼い方【初心者用完全マニュアル】

初めて猫を飼うあなたへ〜猫の飼い方【完全マニュアル】

 

3歳のときからずっと猫と暮らしているアラフォー主婦から、初めて猫を飼うあなたへ。
今まで一緒に過ごしてきた猫は20匹以上。
まだ目が開いていない赤ちゃん猫を育てたり、足が不自由な子を育てたり、自宅で皮下輸液をしたことなど、いろいろとありました。

 

そんな実体験に基づいて、これから初めて猫を飼うあなたへ猫の飼い方を紹介します。
夜間に保護して困ったときに使える代用品も紹介していますので、参考にしてください。

 

基本はこの3つのお世話です。

  • 安全なキャットフード
  • 新鮮なお水
  • きれいなトイレ

 

猫を保護したんだけどどうしたらいい?

動物病院があいている時間帯

保護した猫を家族に迎え入れると決めたのなら、まずは動物病院へ連れて行き健康状態をみてもらいましょう。
一見、健康そうでも猫エイズや猫白血病に感染している場合があります。
これらは人には感染しませんが、ノミやダニ、クラミジアやトキソプラズマなど、人間に害が及ぶものもあります。

 

また動物病院でだいたいの年齢もわかるので、キャットフードも選びやすくなりますし、
猫の健康状態がわかれば、お世話もしやすくなります。
まずは動物病院で健康診断をしてもらいましょう。

 

こうした保護猫の場合、通常より診察料を割引してくれる動物病院もあります。
検索して近くの動物病院を探し、診療時間などを確認しましょう。

 

動物病院への連れて行くときの注意点

 

犬猫用のキャリーバッグがあればそれを使うのが1番ですが、ない場合はダンボール箱でも構いません。
小さめの穴を幾つか開けて、新聞紙を敷いておきます。

 

ガムテープなどでフタが開かないようにとめるだけでは不十分です。
猫は意外と力がありますから、グイグイ押して開けてしまいます。
安全のためダンボール箱が開かないように、ヒモで縛っておくと安心です。

 

暴れるようであれば、猫を洗濯ネットに入れると落ち着きます。
鬼怒川が氾濫したときに、この映像がニュースで流れたのを見た人も多いのではないでしょうか。

 

 

洗濯ネットは、動物病院でも使われていますし、保護団体が猫を保護するときによく使っています。
そのほか動物病院では、暴れる猫を大きめのタオルでくるんだりもします。
猫は体が覆われると安心しておとなしくなる性質があるため、こうした方法をとります。
必要なものはコチラ

 

動物病院があいていない時間帯

夜遅くだと動物病院が閉まっていてすぐには連れて行けませんよね。

 

成猫ならば良いのですが赤ちゃん猫の場合は、生後どのくらいなのかを自分で判断しなければなりません。
歯が生えているかいないか、歩けるかどうかである程度判断できます。

 

赤ちゃん猫の場合は、下の表を参考にミルクなのかキャットフードなのかを判断し、準備しましょう。

 

10日〜2週間前後 目が開く
15〜17日目 耳が聞こえるようになる
3週間 歯が生え始める・歩き始める

体重400g ⇒ 離乳食

1か月 体重450〜500g
6週間 よく動きまわるようになる

体重600〜700g

2か月 乳歯が生えそろう

歯がなければミルク

まだ歯が生えていなければ、ミルクの時期です。

 

ホームセンターやペットショップなどに子猫用のミルクがありますので、それを与えるようにしましょう。
動物病院にもたいてい置いてあります。

 

 

基本的に牛乳を与えるのは、NGです。
牛乳には乳糖が含まれているのですが、分解できない猫は下痢になります。
中には、乳糖を分解できる猫もいますが、少数ですので避けた方が無難です。

 

ホームセンターもペットショップも、こんな時間にやっていない!という場合は、コンビニで『おなかがゴロゴロしない』と書かれている牛乳をとりあえず用意しましょう。
それも売ってないよ…という緊急時には、砂糖水かスポーツドリンクで代用できます。

 

ただし、緊急時の代用なので、そのときだけですよ!

 

だいたい3週間を過ぎるまでは、自分で飲むのは難しいのでほ乳瓶が必要です。
自分で飲めるかどうかが分からない場合は、小さめで浅いお皿で試してみましょう。

 


自分で飲めないし、ほ乳瓶を売っているお店もあいていない…
そんなときは、ストローで代用できます。
子猫の口は小さいので、細めのストローにしましょう。

 

ももちろんスポイトやシリンジ(注射筒)があれば、それでOKです。

 

子猫にミルクを飲ませるときは、必ず猫の顔が下向きになるようにして飲ませてください。
母猫のおっぱいを飲んでいる時の状態と同じうつ伏せです。
そうしなければ、むせてしまう場合があり危険です。

 

 

また歯が生えていない時期は、自分で排泄できません。
本来ならば親猫が舐める刺激で排泄している時期です。
テッシュペーパーやキッチンペーパーをぬるま湯で濡らし、軽くトントンと刺激してあげましょう。

 

基本的に、起きたらまずは排泄です。
出ない、または先にミルク飲みたいよー!と言う場合は、飲み終わってからでも構いません。

 

ミルクは、赤ちゃん猫が起きたらあげるようにすればOKです。

 

歯が生えていればキャットフードor離乳食

子猫の場合、歯が生えていれば離乳食やキャットフードを食べられる週数に達しています。
猫専用の離乳食も売っています。

 

 

離乳食の代替えは、ペースト状やスープタイプのウェットフードか、ドライフードをふやかしたものでOKです。
猫缶やカリカリならコンビニにも売っています。

 

普通の猫缶しかない場合は、よくほぐしてから少量のぬるま湯で薄めれば大丈夫です。
ドライフードは、ドライフードが隠れる程度の水かぬるま湯を加えます。
時間がない場合は、電子レンジでチンすると早くふやけます。

 

コンビニは種類が少ないので、子猫用のフーはおいていないかも知れません。
大袋のカリカリしかない場合は、猫缶のほうが少量なので無難です。
翌日にでも、子猫用のキャットフードを購入しましょう。

 

またこの頃になると、自分で排泄もできるのでトイレを用意するだけで大丈夫です。
トイレ用の砂も、コンピニに置いてあることが多いです。
ない場合は、ダンボール箱と新聞紙でも代用できます。

 

 

緊急時のトイレ作り方

用意するもの

  • ダンボール箱
  • 新聞紙

 

 

ダンボール箱の中に、新聞紙を敷きます。

 

あとは、新聞紙をちぎって入れるだけ!

 

猫が小さい場合は、ダンボール箱の高さを低くして、新聞紙をもう少し細かくちぎってあげましょう。
もちろんトイレの砂がある場合は、トイレの砂を使ってください。
猫も使いやすいですし、掃除も楽です。

 

少し大きくなった子猫や成猫の場合は、キャットフードと水、そしてトイレを用意すれば大丈夫です。
あとは寝床にダンボール箱でも用意してあげましょう。
猫は、ダンボール箱が大好きです。
部屋の隅にでも置いておきましょう。

ペットショップ・ブリーダー・友人や知人などから迎え入れるとき

ペットショップなどからの場合は、猫の年齢もわかっていますし、事前に準備もできますね。
ペットショップの場合だと、その場で必要最低限のものを購入することもできます。

 

2013年9月に動物愛護法が改訂されました。

繁殖業者(ブリーダー)は生後56日(8週間)を超えない犬・猫を販売および展示をしてはならない。

法律施行後3年間は『45日』と読み替えるものとし、その後は別に法律で定める日までの間は『49日』と読み替えるものとする。
その後については、施行後5年後までに検討する。

 

何だか内容が曖昧な動物愛護法ですが、ペットショップやブリーダーから猫を迎え入れる場合、現状生後7週間以上に達していることになります。
この頃になると、1人で食べることも排泄することもできます。

 

ちなみにこれは、生後45日。先代の猫ちゃんが我が家にやってきた日の写真です。

 

こちらは、今いる子。生後62日です。

 

生後2か月でもまだまだ小さく、そしてチョコチョコとすばしっこく動くので、初めて猫と暮らす人は踏まないように注意してくださいね!
猫との生活に慣れるまでは、足の裏を引きずって歩きましょう(笑)
それでも、動く足にじゃれついてきます。蹴ってしまわないように要注意です。

 

必要なもの

 

とりあえず、これだけあれば大丈夫!

  • キャットフード
  • 食器(フード用と水用)
  • トイレ
  • 爪とぎ

 

あとから用意しても大丈夫!

  • 猫じゃらしなどのおもちゃ
  • 猫の専用スペース
  • コームやブラシ、爪切りなど

これだけあればバッチリです。

 

猫は上下運動をするので、のぼれる場所があると喜びます。
わざわざ作らなくても勝手にピョンとあがりますが、落とされて困るものや危険な物は片づけましょう。
部屋にスペースがあれば、キャットタワーは良い遊び場になります。

 

キャットフード

キャットフードは、猫の年齢に合ったものを与えます。
特に子猫の場合は、成長時期なのでしっかりと必要な栄養をとれるものを選ばなくてはなりません。

 

キャットフードは大きく分けると、ドライタイプとウェットタイプ(猫缶)があります。
ドライタイプの方が、栄養バランスも良く管理が楽で費用も抑えられるのでおすすめですが、猫はけっこうフードにうるさいです。
なかにはどうしてもドライフードを食べない猫もいます。

 

我が家の先代の猫さんは、ペットショップのオーナーをしている方の家で生まれた子を譲ってもらいましたが、3匹生まれたなかで我が家にきた子だけが、離乳食のときから猫缶しか食べなかったそうで、どのドライフードも食べることはありませんでした。
結局、19年間ずっと猫缶オンリーでした。

 

しかも封を開けたそのときしか食べてくれなかったので、毎回半分以上捨てることになり、月に1万円ほどフード代がかかっていました。
猫缶オンリーになると、プレミアムフードと呼ばれるドライフードよりもずっと割高になります。^^;

 

絶対に、犬用のフードや人間の食べ物は与えないでください。
ドッグフードの半生タイプやジャーキーには、保湿や制菌のためプロピレングリコールが使われていることがあります。これは猫が食べると貧血を起こす恐れがある成分です。

 

食べ物は健康を左右するので、栄養バランスのとれた良質なキャットフードを選ぶようにしてください。

 

参考:子猫用の安全なキャットフードランキング

 

食器

食器は、フード用とお水用が必要です。
水は、猫の数+1用意するのが理想です。

 

ペット専用の食器でなくても、少しだけ深さのあるものなら何でも大丈夫です。
ただ小さいうちは深すぎると、首がぶつかってしまいオエーっとなってしまいご飯が食べられません。

 

これは、縁の高さが4.5cmあるお皿ですが、生後45日の子猫は首がぶつかってしまい使えませんでした。orz

 

今いる子は生後62日でやってきましたが、その日から問題なく使えました。
食器選びの参考にしてください。

 

猫によっては、食べてすぐ吐いてしまうタイプの子もいます。
早食いやフードの形が原因であることが多いです。時間をおいて少しずつあげたり、フードの容器を床に直接ではなく少し高い位置に置くことで防げる場合があります。

 

 

市販のテーブルでなくても、雑誌や電話帳で代用できますし、脚のついたフード入れも売っています。
食べてすぐに吐かないのであれば、若いときは台がなくてもOK。
年を取ると、かがむのが辛くなったりするので、食べやすい高さに調整してあげましょう。

 

お水はコップでも良いですし、お皿でもOKです。
猫によっては、ガラスのコップで飲みたがる子もいますし、水道から直接飲みたがる子もいます。
可能な限り、好みに合わせてあげましょう。

 

我が家は、循環式給水器とコップを使っています。
循環式給水器は、先代の猫が年をとって体力がなくなり、かがみづらくなったときに高さがあるので試しに使ってみました。
高さがある分飲みやすかったようです。

 

今いる子は、循環式給水器が飲みやすいらしく1番のお気に入りです。
こんな感じで、我が家に来た日から無理矢理飲んでました。

 

 

ただ循環式給水器は、お手入れがちょっと面倒ですね。

 

 

定期的にフィルターの交換が必要ですし、こうした裏の部分が洗いづらいです。
ポンプもバラして洗わないと、水垢がついてしまいます。
ポンプの掃除をしていると、その昔、海水魚を飼っていた頃を思い出します。

 

このほかにも、いろいろな循環式給水器が販売されています。

 

 

 

とにかく新鮮なお水があれば良いので、猫が飲みやすい容器なら何でもOK!
なかには、すぐにひっくり返してしまう子もいるので、トレイの上に置くなど工夫しましょう。

 

ペットショップでは、ボトル式ものをケージに取り付けて使っています。
それに慣れていて、コップやお皿で上手に飲めない猫ちゃんもいます。
加減がわからず、水に顔をつけてしまいパニクることも!

 

実は今いる猫さんがこのタイプで、3歳になってやっとコップでも上手に飲めるようになりました(笑)
置くタイプの給水ボトルも売っていますので、どうしても上手に飲めないときは使ってみてください。

 

 

トイレ

トイレには幾つか種類がありますが、どのタイプのトイレでも静かな落ち着く場所に置いてあげましょう。
部屋のまん中に置く人はいないと思いますが、壁で囲われていると敵に襲われる心配がないので、落ち着いて用を足せるようです。

 

ただ排泄物や、しているときの様子は健康チェックに欠かせませんので、全く見えない場所には置かない方が良いです。
そして重要なのは、常にキレイにしておくこと。
トイレが汚れていると嫌がり、ほかの場所でしてしまうこともあります。

 

箱型

 

昔ながらの猫用トイレです。
いろいろなサイズがありますが、猫は大きめサイズのトイレを好みます。
トイレの縁に座ってするタイプの猫は、箱形がベストです。

 

トイレ掃除はしやすいですが、砂が飛び散りやすいのが欠点。

 

ハーフドーム型

 

屋根がついていないタイプです。
いろいろな形があります。
こちらはドーム型に比べるとトイレ掃除が簡単で、箱型より砂も飛び散りにくいです。

 

ドーム型

 

フードで覆われているタイプ。
ドア付きのものやドアの付いていないものなど、いろいろな形のものが出ています。

 

ホームセンターなどでは、このタイプをメインに扱っているところが多いですね。
臭いが広がりにくくトイレを隠せるので、人気のタイプです。

 

ただし、これは人間目線での話。
トイレの縁にすわって、お尻だけトイレの中に向けてする猫もいるのですが、このタイプの猫はドーム型を嫌がります。
そしてフードの中に臭いがこもります。そのため嫌がる猫も少なくありません。

 

砂が飛び散りにくくてその点は良いのですが、トイレ掃除がしにくいのと、使ったかどうか気づきにくいのがマイナスポイントです。

 

トイレの砂が飛び散るのは、砂かけをするときがまずひとつ。
これは豪快にザバザバとする猫もいれば、ほとんど飛ばさない猫もいます。

 

そしてもうひとつは、足の裏にくっついたのをトイレから出て振り落とすとき。
歩きながら振り落とすのがデフォだと思ってください。
こればっかりは、どんなトイレを使っても、トイレの砂が出ちゃうので仕方がありません。

 

 

システムトイレ

 

専用のマットやシーツを使用する、すのこ式のトイレ。
1番下に専用マット ⇒ その上にすのこ ⇒ 1番上に専用の猫砂

 

おしっこをすると、濡れた部分の猫砂が砕けてスノコの下に落ち、おしっこは1番下の専用マットにしみこむ仕組みです。
マット交換は、数日〜1週間に一度程度。
普段は、うんちの掃除のみでOKなのが良い点ですね。

 

パーツが多いので洗ったりする場合にちょっと面倒なのと、猫砂やマットなどが専用のものなので、どこにでも売っているとは限りませんし、少々割高です。
マットの代用品でペットシーツを使っている人もいます。
ただペットシーツの場合は、もう少しマメに交換が必要です。

 

猫用トイレの砂

トイレの砂、俗に言う猫砂ですね。こちらもいろいろな種類があります。

 

猫は『砂の上で用を足す』と遺伝子に刻まれているようで、ネコ専門医で有名な服部幸先生の著書によると、自然の砂に近い鉱物系の砂を好む猫が多いそうです。

 

アマゾンなどにも売っているので、興味のある方は読んでみてください。


 

昔ながらの鉱物系の固まる砂

これを好む猫が1番多いです。そして1番安い!
ただ砂から粉が出てくるので、トイレへ入れる際は気をつけてください。

 

メーカーによって、粒の大きさや形が異なります。
なかでも、ホームセンターなどのオリジナルブランドのものが1番安いです。

 

ただ安いものは猫砂に丸みのないものが多いです。
猫によっては、ギザギサした感じが気になるようです。


何と言っても、この鉱物系の固まる砂は本当によく固まるので、掃除が楽です。

 

ただ重たいのが難点。
買ってくるときも重いですし、捨てるときは水分を含んでいるのでもっと重たいです。
そして踏むと痛いです!飛び散ったらすぐに掃除しましょう。

 

再生パルプ・紙の猫砂

粒が大きめで軽いです。
トイレに流せるタイプも多く、その点は楽ですね。

 

『よく固まる!』とパッケージには書いてありますが、鉱物系の猫砂と比べると固まり具合が弱く、すぐに崩れます。
トイレ掃除のときは、何度もスコップですくわなければなりません。
紙タイプの猫砂は粒が大きめなので、なかなか慣れない猫もいます。


木製の猫砂

こちらもトイレに流せるものが主流。
固まり具合や重さは、再生パルプの猫砂と似た感じです。

 

ヒノキのものが多く粒は大きめです。
再生パルプの猫砂と違う点は、木の香りがすること。
人工的な香料と違い、嫌な感じはしません。


おからの猫砂

おからの猫砂もトイレに流せますが、トイレの底に粒が残ることがあります。
猫のトイレの底にくっつきやすいという声が多いですが、猫砂を多めに入れるとくっつきにくくなります。
猫ちゃんが、いっぱい掘ってからしてしまうとどうしようもありませんが…

 

猫が間違って食べても大丈夫というものもありますが、おからの臭いを嫌う猫が多いです。
こちらも軽めです。


シリカゲル

ペットショップでよく使っているタイプですね。
半透明なものと色付きのものがあります。

 

このシリカゲルは固まりません。ある程度使ったら、総入れ替えします。
あっ!うんちは毎回とってくださいね。

 

10日から2週間交換しなくて良いと説明に書かれていますが、我が家の場合はどれもそんなに持ちませんでした。
数種類使ってみましたが、その前に臭ってきます!せいぜい1週間ですね。

 

猫はトイレの中の使う場所がだいたいいつも同じです。
そうすると、その場所だけ汚れるんですね…。
時々かき混ぜると、少し良いですよ。

 

その他

簡易的ですが、pHチェックできる猫砂もあります。
猫に多い尿路下部疾患で代表的なストルバイト尿結石は、尿がアルカリ性になるとできはじめます。
逆に酸性になると、シュウ酸カルシウム尿結石ができます。

 

そうなる前にチェックできるのが、この砂です。
ちなみに、木と再生バルブがメイン素材です。
ほかのメーカーからは、紙タイプのpHチェック猫砂が出ています。


 

猫砂のメリットとデメリットをまとめてみました。

鉱物系の砂
  • 良く固まる
  • 猫が好む
  • 安価
  • 重たい
  • 粉が出る
紙の砂
  • 軽い
  • トイレに流せるものが多い
  • 固まり方が甘い
  • 飛び散りやすい
木の砂
  • 軽い
  • トイレに流せるタイプがある
  • 木の香りが良い
  • 固まり方が甘い
  • 飛び散りやすい
おからの砂
  • 安価
  • トイレに流せるタイプが多い
  • 固まり方が甘い
  • おからの香りがする
シリカゲルの砂
  • 掃除が楽
  • 軽い
  • 割高

 

子猫のときは、固まりやすい鉱物系の砂でも、おしっこの量が少ないので固まりにくいです!

 

よくトイレに付属されているスコップだと、子猫のうちは隙間から汚れた砂も落ちてしまいます。
穴の開いていないスコップもあると便利です。

 

100円ショップなどにある、子ども用の砂場セットとか、氷スコップなんかでも代用できます。
我が家は、ダイソーの氷スコップを使っています。
トイレ掃除などで砂場を総入れ替えする場合にも穴なしスコップがあると便利ですよ!

 

キッチングッズや、ガーデニングスコップを使っている人もいます。
すくえれば良いので、好みのものを用意しておきましょう。

 

爪とぎ

ダンボールタイプと麻縄タイプが主流です。
それぞれ床に置くもの、壁に立てかけたり固定するもの、置型があります。
できれば、床に置くタイプと高さのあるタイプの両方を置いてください。

 

猫は縄張りを示すために、より高いところで爪とぎをしようとします。
立ち上がって爪とぎをすることが多いです。

 

我が家の猫さんの場合、床置きのものは遊んでいる途中で興奮しているときに使うことが多いですね。
獲物を仕留める前の準備なんでしょうか。

 

ダンボールタイプ

 

ダンボールタイプは安価ですが、ゴミが出やすいのが難点。
以前と比べると、多少ですがダンボールがちぎれにくくなっている気がします。
最近はいろいろなデザインのものがあって、つい欲しくなってしまいますね。

 

麻縄タイプ

麻縄タイプのものは、ダンボール製と比べるとちょっと高めです。
そのぶん長持ちします。

 

うちの猫の場合は、ダンボールより麻縄タイプが好きなようで、麻縄タイプのものを使うことがほとんどです。
我が家には、床から天井まである長い角材に麻縄を巻いた自作の爪とぎ柱があります。
以前いた子がやんちゃだったので、作ってみたのですが、かれこれ22年使っています。
引越しのときに重たくて運ぶのが大変でした(笑)

 

今いる猫さんは、やってきたその日に教えもしないのに、そこで爪を研いだり、登って遊んだりしていました。
きっと以前いた猫ちゃんのにおいがついてたんでしょうね。
お気に入りのようで、毎日使ってます。
キャットタワーの脚の部分にも麻縄が巻いてあり、そこでもよく爪とぎしてますね。

 

爪とぎは、自作している人もけっこう多いです。
猫ちゃんと、部屋に合ったものを作るのも良いですね。

 

猫が爪をとぐのは、こんな理由。

  • 新しい爪を出すため
  • 縄張りを示すため
  • 遊んでいて興奮したとき

 

猫の爪は、内側から新しい爪が生えてきて、外側の爪がパカンと割れて取れます。

 

1日に何度も爪とぎをしますから、好き勝手な場所でさせていると、あっという間に部屋はボロボロになります。
爪をとぎやすい物を幾つか用意することで防げますから、猫の好む物を用意しましょう。

 

最低でも、床に置くタイプと壁にたてかけて使うタイプの2種類は用意しましょう。
高さのあるものは、縄張り用です。猫は立ち上がって手を伸ばして使います。
ここには大きい猫がいるんだぞー!という意思表示ですね。
床に置くタイプは、遊びの途中で使うことが多いです。

 

おもちゃ

子猫は何でもおもちゃになります。
特におもちゃがなくても、その辺りにあるもので目に付いたもので遊び始めます。
誤飲事故が起こらないように、そしてケガをしないような安全ななおもちゃを選ぶ必要があります。

 

メジャーなのは、猫じゃらしですね。
100円ショップなんかでも売っていますが、おすすめは国産!

 

すぐにかじったりするので、中国製とかは心配です…。
猫じゃらし産業のものが丈夫で長持ちですね。

 

子猫は、持ち手の棒の部分をかじることもあります。しかも縦に…。
のどに刺さると危険なので、超過保護ですが持ち手にはカバーをつけています。
これは、ソファーカバーを固定するための付属品です。

 

 

猫じゃらしアダプタアというものが売っています。
本来は、持ち手を長くするためのものなのですが、これだと太めなので持ち手をかじっても安心です。

 

 

ドギーマンのも国産です。こちらは猫のお遊び草という名前です。

 

うちの猫さんは、ドギーマンのススキ草が好き。

 

そのほかは、アルミホイールを丸めただけのものも喜んで遊びます。
飲み込めないサイズに丸めるのがポイント。
投げると持ってきてくれたりしますよ♪

 

誤って飲み込んでしまいそうなものは、片づけましょう。
ゴミ箱も要注意です。ゴミを出して遊んだりする子もいます。
子猫の誤飲は意外と起こりやすい事故です。
開腹手術が必要な場合もあります。発見が遅れれば命に関わることも!

 

とにかく危険なものは片づけるのが基本です。

 

壊されて困る物も出さないのが1番ですが、そうもいかない…という場合は、思いきって床に置いてしまいましょう。
いつも床にあって自由に観察できると、猫も見慣れて気にしなくなります。
高い所に置いてあると、気になって見に行って落とす!なんてことも…。

 

そのほか、紙袋やダンボール箱も遊び道具になりますよ。
袋の持ち手で首つり状態にならないよう、一緒に遊ぶor目を離さないのが基本です。
それが難しい場合は、持ち手をとってしまいましょう。

 

猫は慌てたりパニックになると、思わぬ行動をとる場合があります。
普段はこんなことしないのに…ということもあります。

 

特に子猫のうちは危険なものは排除するのがポイント。何かあってからでは遅いです。

 

猫の専用スペース

猫は、寒ければ日なた、暑ければ涼しい場所で、その時々に1番過ごしやすい場所でくつろぎます。
なので、何もなくてもいいのでは?と思うかも知れませんが、自分用の決まった場所があると落ち着くようです。

 

猫用ベッドもいろいろと売っていますね。
ですが…このようになることは多々あります。^^;

 

 

使わないのかな?と思ったら、何か月も経ってから使うようになったりもします。
う〜ん。気紛れ(笑)
ただ、一度使うと、とことん使い続けます。

 

ダンボール箱が気に入っているのであれば、それでも良し!
とにかく落ち着ける場所を最低ひとつは作りましょう。

 

その場所にいるときには、触らないようにすると猫も安心します。
ここにいれば絶対に安全!と覚えてくれます。
1か所で良いので、危険なことが起こらない限り触らない場所を作りましょう。

 

お手入れ用品

コームやブラシがひとつあると便利です。
長毛種でなくても、内側の毛はからまります。

 

お腹に毛玉もたまりにくくなるので、ブラッシングに慣れてもらいましょう。

 

 

初めは嫌がりますが、嫌がっても毎日少しずつやっていると、そのうち慣れてきます。

 

トイレのしつけ

初めて猫を飼う場合、1番心配なのがトイレではないでしょうか?

 

ほとんどの猫は「ここがトイレだよ」と一度連れて行くと、それで覚えてくれます。

 

そわそわして床をクンクン嗅いだりしつつ、部屋の隅へ行ったりしたときは、トイレに行きたいサインです。
そんなそぶりを見せたときに連れて行くのが1番です。

 

 

私はいつも、そんなそぶりが見えなくても、最初にトイレへ連れて行きます。
ほとんどの猫は、その後したくなったら、勝手にトイレへ行ってくれます。

 

ペットショップや友人などから譲り受ける場合は、おしっこの臭いのついた砂を少量もらってきましょう。
それをトイレに置いて「ここだよ」と教えておけば、勝手にそこでしてくれるようになります。

 

ただし、捨て猫を保護した場合、トイレでしない子もいることを覚悟しておきましょう。
根っからの野良猫はなかなか人につかまりませんが、元飼い猫だった猫は人なつっこい子が多いです。

 

そんな人なつっこい猫が捨てられる理由のひとつに、トイレを覚えられないことが挙げられます。
キレイなトイレが用意されていても、布団の上や服の上、カーペットの上などでしてしまいまう猫もいるんですね。

 

叱っても怖がるだけで意味がありません。
こうなったら、もう根気よく教えるしかありません。
したそうなそぶりをみせたら、即トイレに連れて行く。この繰り返しです。
ちゃんとトイレが使えるようになるまで、出かけるときはケージに入れるのもひとつの方法です。

 

ちなみに猫は、寝起きや食べた後なんかにトイレへ行くことが多いです。
1日に3回前後おしっこをします。
だいたい毎日決まった時間帯にトイレへ行くので、メモしておくと目安になります。

 

あとはトイレ以外でした場合、おしっこの臭いをなくすように掃除をする必要があります。
よくカーペットなどは、ティッシュなどでおしっこを拭き取り、住居用洗剤で…などと言いますが、ハッキリ言って住居用洗剤では猫のおしっこの臭いは取れません。

 

何で臭いが取れるかというと、トイレ用洗剤です。

 

 

塩酸系や塩素系ではなく、中性タイプのものにしてください。
掃除する場所にもよりますが、そのままだと泡がなかなか取れないので、薄めて使いましょう。
必ずゴム手袋を使ってくださいね。

 

猫がトイレに行く前に鳴く理由

 

 

猫は、トイレの前やトイレの中で鳴くことがあります。

 

鳴く理由は、主にこの3つ!

  • トイレが汚い
  • うんちが出る
  • おしっこが出ないなどの体調不良

 

トイレが汚い

これは言うまでもなく、汚いから掃除してよー!という訴えです。
急いで掃除してあげましょう。

 

鳴かずに、トイレの前に座ってトイレを見つめている場合も同様です。
猫は自分を見て察してね!という態度をとることが多いです。
飼い主が視野に入っている場合猫は、鳴かずに態度で示します。

 

うんちが出る

全ての猫ではありませんが、うんちが出そうになると走り回ったり鳴いたりする子もいます。
出そうなあの感覚が気持ち悪いのかも知れませんね。

 

今まで一緒に過ごした猫のなかでは、ほかの猫より活発なタイプに多かったです。
そして派手に砂かけするのも、このタイプでした。

 

おしっこが出ないなどの体調不良

便秘、膀胱炎や尿路結石症など、いつもと体調が違うときに鳴く場合があります。
何度もトイレに行き来する、少しし出ない、頻繁に陰部を舐めるなど、
いつもと違った様子があれば体調不良のことが多いです。
この場合は、迷わず動物病院へ連れて行きましょう。

 

知っておきたい猫の成長過程

成長とともに変化する目の色

猫は、目が開いてもしばらくの間はキトンブルーと呼ばれる青っぽい目の色をしています。
生後4週間くらいが1番青い色をしています。

 

 

生後6週間くらいになると、本来の色が少し出てきます。

 

ちょっとグレーっぽくも見えますが、猫の世界ではなぜかグレーっぽいカラーをブルーと呼びます。
ロシアンブルーの毛色は、グレーですがブルーと呼びますよね。

 

 

2か月になると色がもう少しハッキリしてきます。

 

4か月になるとかなりハッキリしますね。

 

ちなみに生後半年で完成した色になります。

 

猫の目の色は、遺伝子によってメラニン色素の量が異なります。
大きく分けると、青色・緑色・薄茶色・銅色の4種類。

 

正確には、このような名前がついています。
メラニンの少ない順です。

  • サファイアブルー
  • ブルー
  • アクア
  • グリーン
  • ヘーゼル ⇒ グリーンと茶色が混ざった色
  • イエロー
  • ゴールド
  • オレンジ
  • カッパー ⇒ 銅色

 

メラニン色素の量が多くなれば、カッパーと呼ばれる銅のような色、少なければサファイアブルーになります。

 

猫も歯が生えかわる

生後2か月頃に乳歯が生えそろい、3カ月〜7カ月ぐらいで永久歯に生えかわります。

 

前歯はとても小さいので、抜けた乳歯を見つけたことがありません。
前臼歯や犬歯は少し大きいので、生後半年前後に抜け落ちているのを見つけることがあります。

 

米粒と並べて写してみましたが、小さいですよね。

 

 

 

人と同じで永久歯は、これ以上生えかわることはありません。
猫の歯の治療は、基本的に全身麻酔です。
負担がかかりますから、歯の治療をせずに済むようにしたいものです。

 

ちなみにヒゲも生えかわります。
ヒゲは、わりとよく落ちていますね。

 

 

根元の部分はかなり硬く、針のように手に刺さります。
小さい子がいる場合は、注意してくださいね。

 

最近は、猫のヒゲケースや乳歯ケース、毛玉ケースなんていう物も売っています。

 

 

薬の空き瓶に入れていた私は、ちょっとビックリ!
商魂たくましいなぁ〜と思ってしまいました。

 

最後に

人と同じように猫にもいろいろな性格の子がいます。
人見知りで臆病な子もいれば、誰にでもフレンドリーで接待部長のような子も…。

 

傾向としては、オスは甘えん坊でメスはツンデレタイプが多いですね。
オスは、去勢すると甘えん坊に拍車がかかる場合が多いです。

 

2015年にペットフード協会が行った調査で、猫の平均寿命は15.75歳でした。
10年前の調査と比べて約1歳寿命が延びています。

 

完全室内飼いと、出入り自由な猫を比べると、
完全室内飼いの方がケガや病気になるリスクが減るぶん長生きします。

 

ただ、命がつきるそのときまで、元気に動き回っているとは限りません。
もしかしたら、動けなくなり介護が必要になるかも知れません。

 

猫もいずれ年をとるということをよく考えてから、猫を迎え入れるようにしてください。
いつか大変な時がくるかも知れませんが、
それ以上に一緒に過ごす時間は楽しいものになることは間違いありません。